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今は亡きエンコリのスレ9 「日本とドイツ -歴史の反省と政治」 [enjoy korea]

日本とドイツ -歴史の反省と政治
No.1581498|投稿者 tooo | 2007.01.29 04:33:21


roxxan氏の依頼によって題記のthemeでthreadを作っている。
以前から気が付いている人もいたかもしれないが、俺が基本的に、
韓国側からよく作られる「日本はドイツを見習え」的なthreadや
日本側からよく作られる「ドイツを見習っていいのですか?」的なthreadに
反応することはあまりない。
現地在住者だからといって、ドイツに関する全てに答えるのはアホらしいと
いうのもあるが、より根本には、この問題に関して自分の意見を言うことに戸惑いがある。

果たして現在も、-とりわけENJOYで- 自分の意見を言うのが適切かどうかは、
わからないが、資料を用いない感想程度なら、問題ないのではないかと思っている。

結論的に見れば、この日本とドイツの歴史への態度の違いを究極的に考えると、
「第二次大戦における日本は、歴史においてどういう評価が与えられるべきか?」
ということに帰結する。
すなわち、「ドイツの歴史の反省は・・」あるいは「日本の歴史の反省・・」は、などといった問題は上記の問題に比べれば極めて瑣末な問題なのである。

あるいは、常連の方々は、
「歴史においては事実が全てであって評価(価値問題)は瑣末なことである」
と言うかもしれない。
しかし、それはどちらかというとENJOYにおいて有効な言説であって、
当然ながら歴史家の最終的な役目は、
「厳密に精査された事実のまとまりに意味を与えること」
なのであるから、最終的には価値問題から避けて通ることはできないのである。

このENJOYでは、韓国側があまりにも表層な議論に拘るため、あるいは善悪ですべてを判断したがるため、事実関係の確認で終わることがほとんどである。
実際のところ、韓国側の立場から戦前の日本とアジア、そして世界の動きを見ることは、歴史研究において極めて重要なのであるが、「被害や反省」といった自己の価値向上可能性の詮索に余念の無い彼らにはとてもできる芸当ではない。
当然ながら俺がいってる「韓国側の立場」というのは「被害者や加害者の立場」ではないからである。
要するに、この問題において韓国側はまるでお呼びでない。

しかしながら、韓国側と同じように「ドイツは日本より賠償してない」と声高に叫ぶのも、
-お馬鹿な韓国人には有効かもしれないが-
極めて表層的な意見である。
「ドイツは日本より賠償してない」と叫ぶことは、
「ドイツは歴史において日本の模範である」と信じていた方々に
「へー。そうなんだ」という感慨以上のものは与えないのである。

どちらにせよ、入り口でうろうろしているだけで、現在状況を考える上でほとんど役にはたたない。

では、まずドイツの歴史の反省とは何を意味するのか、ということを改めて説明しよう。

-ナチズムへの反省の意味

ドイツがナチズムを反省しなければならなかったのは、というよりも実際には道徳的に悪と規定しなければならなかったのは、大きく分けて二つの要因がある。
1.国際政治の要請
2.60年代の左翼運動の盛り上がり

「アウシュビッツ、すなわちユダヤ人虐殺がない」と驚かれるかもしれないが、アウシュビッツは、戦前ドイツを道徳的に悪と規定できる格好の標的になったに過ぎず、最大の要因は上記の二つである。

国際政治の要請
戦前ドイツを悪としなければならない理由は至極簡単で、
「ヨーロッパでドイツが覇権国家たることをイギリスアメリカが許さなかった」
ということにつきる。
そして、その覇権への野望を封じ込めるために、政権がナチスであって、ヒトラーが独裁者であって、またユダヤ人を迫害していたことはまさに「物事を容易にする要素」といえるであろう。
そこで道徳的に戦前ドイツを悪と規定してしまえば、その付帯要素である領土拡張と覇権への野望を道徳的に悪とすることができるというわけだ。
そしてまた、ドイツが国際政治に復帰するには、その立場を受け入れる必要があった。

roxxan氏が紹介したFTの記事でこんな文があった。
「As long as Germany is forthcoming with repeated signs of remorse,
its neighbours resist the temptation to use history as a political tool against Germany. 」
よくここまでの茶番を恥ずかしげも無く誇れるものだと爆笑してしまった。
政治レベルで他の欧州諸国がドイツに対してユダヤ人問題への反省を執拗に追求することは、諸刃の剣であることを知らない欧州歴史家は少ないであろう。
それはともかくとして、自分達が必要に迫れられて行った行為を自国の優越さの証左として利用するのは、ドイツに限らず、欧州の国々によく見られる傾向である。

60年代後半の左翼運動の盛り上がり
50年代までは、多くのドイツ関係の本で言われているように、戦前ドイツが悪であることを大っぴらに表明する空気はドイツにはなかった。
なんといってもドイツは「経済の奇跡」の真っ最中であったのである。
しかしながら、民主主義国家の内で大きな広がりを見せていたこの60年代後半の左翼運動は、日本側のそれが極左的傾向を強め社会的に忌避されていくのとは対照的に、女性の地位の開放と併せて、歴史の反省を促す要素を持つようになる。
(この左翼運動は環境運動を主体として、政治的にも成功する。)
つまり権威への反動が、歴史への反省という武器を使って
-それも自分達は常に道徳的に正しいという信念の下-
自分の両親や祖父に向かわせたのであった。
従って左翼運動の日独の経過の違いというのは、あまり語られてはいないが、重要な出来事である。
よく引き合いに出されるブラント外交が、一体どういう時代であったのかを考えてみればいい。
前ドイツ外相が68年世代であることも忘れないでもらいたい。
(そしてブラントの東方外交は、壁崩壊に何の影響力を持たなかったことも。)
つまり、ナチズムへの反省は、左翼運動の道徳的・政治的正しさとして言い方は悪いが、利用されたのである。

そのような違いを無かったことにようにして話す韓国人、または一部日本人の議論は見るに耐えない。
まさに何の意味もないからである。


-ドイツにおける反省の優位
ドイツが日本を引き合いに出す理由は、多くの者が推察しているように、それが自国の政治的正しさを補強するのに役立つからである。
それ以上の意味は全くない。しかし、その状況を許してきたのは誰なのか?
ということを考えれば、それを簡単に非難することはできないであろう。

このドイツの反省を徹底的に優位にさせたもの、あえて一つあげるならばそれは元ドイツ大統領のヴァイツゼッカーの演説である。
「過去に目を閉じるものは現在にも盲目である。」
というこの言葉の荘厳さに、多くの進歩的知識人の方々は、日本の歴史への反省の模範を見た。
つまり、ドイツの歴史反省における優位自慢は韓国や中国への構造と同じく、日本において培養される土壌がすでに存在していたのであった。
しかし、皮肉にも日本は確かにヴァイツゼッカーに学ばなければならなかった。
当然ながら、歴史の反省のことを言っているのではない。
その「パファーマンスの良さ」をである。

この80年代においてドイツは日本をあくまで無視したかったのだが、もはや経済的に無視することは不可能であった。
80年代、90年代のドイツ雑誌の多くは、日本に批判的であった。
考えても見てみよう。
自国の核心産業に喰らいこもうとしている日本に脅威を抱かないはずはない。
現在の日本にとっての中国と似たようなものである。
だから、常に日本の劣っている点を探し、「まだまだ大丈夫」と言い聞かせる必要があった。
ドイツにおける日本批判は、だいたいにおいて「自己の優位の確認」と「安心感を与える」ために奉仕してきたという事情を考慮しなければならない。
両国の歴史の違いを無視した「ドイツを見習え」という一連の流れは、こうした日本側の土壌とドイツ側の精神的ニーズが一致したものだったのである。

冷戦崩壊後の今日、日本が歴史問題においてドイツを見習う理由はゼロに近い。
歴史の反省とは、常に歴史環境において政治的に利用されてきたものであり、個人の実態においてそれは、自己の道徳的正しさを再確認するという以上の意味合いは無い。

実際に必要とされるのは、事実の確認とそのまとまりの意味を考えることであり、これこそが歴史の反省だと俺は考えているからである。

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麺屋 楼蘭 [ラーメン]

土曜日の昼はラーメン。
 
今日は大阪駅前第2ビルの「麺屋 楼蘭」で食す。
 (大阪府大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第2ビル B2F)
 
焦がし味噌つけ麺(味玉・麺大盛)¥1000を注文

麺は中くらいのストレート麺、いい歯ざわりで美味しい
つけ汁は鶏ガラベースの豚骨味噌味?、味噌ラーメンは美味いと思ったことがほとんどないがこのつけ汁は美味しく感じた。
具は白ネギ、わかめ、メンマ、カイワレ、もやし、ひき肉、チャーシュー、味玉だったかな?
 チャーシューは1枚?入っていて味わいがある。

スープをもらってスープもほぼ頂いた。


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